2012 オノフ アイアン 赤
2012 オノフ アイアン赤について試打評価したいと思います。
試打スペック ロフト 7I シャフト NSPRO850GH(R)
○方向性・やさしさ
方向性について捕まり具合はかなり良く普通に打てばドロー系の球しか出ない印象でスライサーやフェードヒッター用といった感じである。
慣性モーメントは大きめで弾道自体は安定しているが捕まりが良すぎる分ドローしか出ないというところである。
やさしさについてはかなりやさしくアベレージモデルらしい寛容性がありほとんどミスショットは出にくいし容易に高弾道の球のドローが連発して打てる。
またシャフトがアンダーだったので軽めのスイングであったが距離もかなり出ていたのは印象的であった。
○構えやすさ
よく見ると結構グースネックであるがネックからフェースにかけての処理が上手いのか構えてみるとそれほどグースな感じはなく実際の度合いほど違和感はない。
またフェースの大きさや厚みもアベレージ向けのモデルにしてはほどほどで簡単系のアイアンにあるもったり感は少なく大きな不満はない。
もちろんシャープではないが初心者ならこれぐらいの緩めの見た目の方が安心して構えられるのかもしれない。
○打感
弾きが良くていかにもフェースが弾いて勝手に飛んで行ってくれそうな打感である。
しかし弾き感は強いものの妙な硬さはなく気持ち柔らかさもあるので嫌な感じはない。
アイアンでもある程度飛距離を確保したいゴルファーにはこれくらいの打感の方が爽快に感じれるのかもしれない。
○操作性
捕まりが強く必ずといっていいほどドロー回転のボールがでるので操作性は期待できない。
フェード気味のボールを打とうとするとかなり逃がすような打ち方をしないとフェードはでないし、それほど極端に打つのは怖くて実戦ではできないだろう。
アイアンでも捕まり感が欲しいスライサーやフェードヒッターが捕まったボール打つためのアイアンで操作して使うようなアイアンではなさそうだ。
○総括
アイアンでも飛距離と捕まり感が欲しいスライサー、フェードヒッター用アイアンという印象である。
フェースが弾いて飛距離はかなり出るし捕まり具合もすこぶる良い、普通に打てばユーティリティーのような球がでるのでドローヒッターやストレートヒッターはフックや飛びすぎが怖いであろう。
逆にゴルフを始めたての初心者やスライサーが魔法の杖として導入するにはいいアイアンかもしれない。
しかし、こういった捕まりが良すぎるアイアンを使い練習しすぎるといつまでたってもボールを捕まえる動きが覚えられないので個人的には長く使うべきではなくある程度捕まりだしたらセミアスリートモデルに乗り換えるべきだと思う。
採点
方向性C やさしさA 構えやすさB 打感B 操作性D
弾道 ドロー
総合点 65点